メディアは問題を作りたがる

メディア、特にテレビはあらゆる事象を問題である、困った困ったという切り口で見せがちです。

先日、ある放送局の夕方のニュース番組で、昨今の小麦の価格高騰から学校給食の献立のパンが急遽米飯に切り替えられたというニュースが報道されていました。

インタビューに応えた小学校の生徒は「今日はシチューなのでパンでないと合わないのがちょっと」、と話していました。

おそらく３～４人の生徒にインタビューをしたと思うのですが、放送された子の声が、このニュースのディレクターが伝えたいこと、パンからごはん給食への変更は困ったこと、という主旨に一番合う意見だったのでしょう。

ただ、自分がインタビューに答えるなら違った意見、「米飯が増えるのも悪くないんじゃないですか」と話すでしょう。私の小学生時代は週の内4日がパン、１日だけ米飯で温かいご飯が食べられるのが嬉しかったものです。また2023年の現在、わが家では、パンが値上がりしたので相対的に安価なご飯を食べる回数を増やしています。
年々、消費量が減っているお米の消費が増えることはお米農家の人にとっても、国内の食料自給率を上げるという観点に立っても良いことと言えます。

メディア、特にテレビにとっては、お米の消費量が減っているといえば困ったこと、小麦が高くなってお米の消費が増えてますと言っても、困ったことになってしまうのです。